PBFD

主に、3歳以下のさまざまなインコ・オウム類に発生します。

ウイルスの中でも最も小型のサーコウイルスが原因で引き起こり、動物の体外(環境中)でも長く生存できる厄介な存在です。

 

よくかかる鳥種

白色オウム(バタン)、セキセイインコ、ヨウムなど

 

症状

・脱羽、羽毛異常

・クチバシや爪の過長

・食滞・食欲不振

・脂粉の減少(くちばしの黒光り)

・食滞、食欲不振、嘔吐

・血球減少

発症してしまった個体への有効な根本的治療法は確立されていません。

鳥種により死亡率は異なります。

 

感染経路(鳥から鳥)

・感染鳥の脂粉吸引

・感染鳥の糞を摂食

・感染鳥との接触(羽づくろい、求愛等)

・感染した親鳥からの垂直感染(卵を介して、親鳥の給餌から等)

免疫力の高い成鳥のほうが、感染するリスクは低いです。 

 

TSUBASAでは

手放された鳥を引き取る際には、全ての鳥を対象にPBFD、BFD、クラミジアの検査を実施しています。

施設内は、3歳以上の鳥が多いため容易にかからないと考えていますがまだまだ研究段階の病気であることや、特効薬がないことを考え注意しています。

過去には、6歳のコニュアでPBFD陽性個体の相談に来られたお客様もいます。

施設内ではPBFDの消毒に有効とされる、次亜塩素酸水を常に使用しています。

 

メッセージ

この病気には特効薬がありません。それゆえに怖い病気というイメージが先行したり、治っている鳥さんがいることから逆にもう完治する病気と気軽に考えている方もいます。

不安がある場合には、動物病院で検査をすることをお勧めします。

 

たとえペットショップでは検査をしていたとしても、疑わしい場合はもう一度検査をしましょう。

正しく怖がることが重要です。

 

出典

バードライフアドバイザー2級認定講座 配布資料

飼い鳥の感染症―各論―

小鳥の病院BIRD HOUSE Companion Bird Laboratories(CBL)

眞田 靖幸