実施日:2016年4月5日
場所:埼玉県戸田市
理由:地盤工事業者からの依頼
引き取りの依頼は 飼い主ではなく工事の業者の方からでした。改装をするにあたり地盤調査に入ったお家に大きな鳥小屋があり、飼い主に「鳥をどうするのか?」と尋ねたところ、「外へ逃す」という回答を受け、慌ててTSUBASAへ連絡をしたとのことです。
飼い主様には飼い続ける意志は一切なく、このレスキューは工事業者様立会いの下で行われました(飼い主様へは了承済み)
セキセイインコが10羽まとめて飼育されていました。
1年前に鳥たちを大事にしていたお爺様が亡くなられ、受け継いだご家族は鳥へ関心が無かったそうです。
セキセイ10羽が飼育されていた鳥小屋。
セキセイたちからは、野外飼育の影響によるものと思われる、寄生虫による病気やメガバクテリアが検出され、治療を行う必要が有りました。
鳥たちを連れて行く直前、工事業者様がポツリと、
「飼い主を選べないから動物はかわいそうだよなぁ」
と言っていたのが印象的でした。
工事業者様がいい人だったという幸運から救われた命ですが、逆に言うと、そういう方がいなかったらどうなっていたか分かりません。
警察等に届く迷子のインコ情報などは、手違いで逃がしてしまった子の他にも、意図的に外へ放された子もいるかもしれません。
飼い主を選べない鳥たちのために、何ができるのかを考えさせられる出来事でした。
セキセイ達は皆、青い色をしていたことから、海にちなんだ名前として、朝海、内海、北ノ海、シー、アクア、音海、夕凪、潮風、しぶき、波と名付けられました。