里親さんからのお手紙@マミ

マミ@オカメインコ

2016年8月お迎え

マミがうちの子になって1年が経ちました。

あまりの存在感にずっと前から居るような気がします。

とり村の頃から穏やかでおっとりした子でしたが、そこに好奇心や自己主張、変なクセが上乗せされました。

 

マミを引き取る際、不安はたくさんありました。

とり村とは異なる我が家の生活パターン、盲目の先住オカメインコとの相性、TSUBASAで治療して頂いた病気の再発、今まで先住鳥1羽に注いでいた愛情を2羽に分けることによって世話がおろそかになるのではないか、それぞれに寂しい思いをさせないか等々・・・。

 

すべて杞憂でした。飼い鳥と飼い主の適応能力というのは逞しいものです(笑)。

とり村では、引き取る直前から我が家にあるのと同じ型のケージにマミを移して慣らし、ケージ内のオモチャ、前の飼い主さんの頃から使っている止まり木等のレイアウトをすべて譲って頂いたおかげで、場所が変わってもマミはケージの中では落ち着いていました。

引き取りから数日の間は夜通し電気をつけていましたが、じきに暗くしてもパニックを 

起こすことなく静かに眠るようになりました。

左マミ、右めー
左マミ、右めー

先住のオカメインコとは相性抜群、と言うことはありませんが、オカメインコらしく 当たらず障らず、ちょうど一羽分離れて並ぶくらいの関係です。

物怖じしないマミの接近に先住オカメが悟りを開いた感じもします。

マミは隙あらば先住オカメのケージに侵入し、ごはんを食べ(マミのケージにも同じものが入っているのに)、寛いでいます。互いのシッポがぶつかるとなにやら言い争いをしていますが、それ以上の騒ぎにはなりません。

たまにマミが血相変えてケージから飛び出てくることがあります。

温厚な先住オカメを怒らせたようですが、いったい何をしでかしたのやら?

先住オカメのケージには平気で侵入するクセに、自分のケージに先住オカメが入っていると嫌がるのも興味深いところです。

 

病気については、引き取り前からかかりつけの獣医さんに相談し、何かあった場合の対応について準備していました。

今までのところ、怪しいかな?と思う症状が数回あったものの経過観察と定期検診で再発無しです。

実は先月、下痢と嘔吐をおこし、慌てて病院に駆け込みました。

その際、体調を崩しながらも、少しだけれどちゃんとごはんを食べていたこと、薬を飲むとすぐに回復したことなどから、しっかり基礎体力がついていることを実感しました。

 

愛情については、1羽分の愛情を2羽に分けるのではなく、2羽いたら2羽分の愛情が湧いてきました。そもそも、やや過多だった私の重い愛情を一身に受けて迷惑していた先住オカメはホッとしているようです。

とり村でたくさんの鳥達と共同生活をしていたことと、最初から「一番は先住オカメ、 

その次がマミちゃんだからね」と言い聞かせ、その姿勢を崩さなかったことが功を奏したのか、マミは我が家のルールを理解しているようです。

私の肩に飛んできて、すでに先住オカメがいるのに気付くとホバリングして反対側の肩や頭に方向転換し、故意に先住オカメを追い払うことはしません。

同時放鳥してもお互いに干渉することはなく、穏やかな生活はマミが加わっても変わっていません。

良い子のマミですが、困ったところもあって、とり村時代からやっていた肩の毛引きは今も継続中です。街でオフショルダーの女の子を見る度にマミを思います。

先にも書きましたが、先住オカメのケージに潜り込んで好き放題やるのも困りもの。

ごはんを食べるだけでなく、シッポがぶつかると文句を言ったり、先住オカメが大好きな小松菜を折りたたんで座布団にしたり・・・。

それから女の子らしく発情もします。

何故かマミは湯呑み、マグカップなどのどっしりした食器が好みで、うっかりテーブルの上に湯呑みを置きっぱなしにしていると、お尻をあげてキョッキョッと湯呑みを口説いています。

おかげで落ち着いてお茶を飲むことができません。

思った以上に飛ぶのが上手になって後追いしてきたり、呼び鳴きが大きかったり、先住鳥とは食の嗜好が異なっていたり、驚くことがたくさんあったし、これからも発見の連続だと思います。

 

マミは成鳥(12歳)で我が家にやってきて、時とともに懐いてきました。

懐く程度は各鳥の性格に依存すると思いますが、日々の生活の中でその境界線を探るのも楽しいものです。

成鳥でのお迎えは、雛の時の無防備な愛らしさを味わえない代わりに、成鳥になっている安心感と、成鳥ならではの観察と交渉による歩み寄り、自分が育てた子たちとは異なるキャラクターを得ることができました。

マミは私が育てた鳥たちとは段違いに明るくめげない子で、そのように育ててくださった前の飼い主さんに感謝しています。

 

長くなりましたが、マミは元気にしています。

先住オカメにも飼い主にもいろいろな影響を与えてくれています。

これからもみんなで仲良く暮らしていきたいと思います。


2021年2月:追加のお手紙をいただきました!

 

2016年に卒業したオカメインコのマミ、

元気にしています。16歳になりました。

 

おしゃれだったオフショルダーと生足

(別名、肩と足の毛引き)はやめて、

モフモフで撥水効果抜群のお嬢さんになりました。

 

相変わらず手は嫌いですが、自分から寄ってきておでこを飼い主のあごや鼻にピタッとくっつけてきます。とても可愛いです。が、何かのはずみでガブリと噛んでくるので油断大敵です。

先住鳥との距離感はまったく変わりません。

お互い伸びをした時にギリギリ羽がぶつからない距離を保っています。

4年半たったのでマミもむやみに先住鳥に近づかず、

先住鳥も近くでマミが遊んでいても気にしなくなりました。

ふと見ると、マミが先住鳥のケージでくつろいでいて、

先住鳥もお構いなしだったりで、二羽を観察していると飽きません。

 

愛鳥祭の出張バードランでは背の高い人の肩(=安全な場所)にばかり止まっていた人見知りのマミですが、Zoomでも人見知り健在で、PCの向こうに知らない人の気配を感じると高いところに逃げていきます。

 

友人たちに、画面越しにうちの子自慢をしたいのに残念です。

 

 

最後にボランティアに行ったのが昨年3月だったでしょうか。

 

コロナでとり村に行けないのは寂しいですが、もうしばらく我慢して、また鳥たちとスタッフの皆様にお会いする日を楽しみにしています。